小さな恋の物語番外編を公開しました

新年あけましておめでとうございます。
全然更新していなかったブログですが、新作小説をFC2小説の方にアップしました。

01.受験一直線! (ひなと颯太、中3の冬)
02.君の秘密、僕の気持ち (恵と青空 小6の冬)

こちらから、作品へ

http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=127279

今年も亀並みながら、小説を少しずつアップしていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

今年一年が皆さまにとって良い一年でありますように!
2012.01.01 15:04 | Comment(0) | Trackback(0) | 未分類 | Edit

小説の公開方法を変更します

ご無沙汰しております。紅葉です。

今後少しずつ小説のアップをしていきたいと思います。
新しい小説はFC2小説の方にアップさせて頂いており、連休前より2作品(うち1作品連載終了)を掲載させて頂いております。

アドレスはこちら、
http://novel.fc2.com/user/2830235/

作品の紹介を簡単にしますと、

「ことだま」は、ファンタジー系の物語です。誰かの想いから生まれたことだま、レインと主人公、そして友人の怜二と幼馴染の雨音の姿を描いた、少しシリアスな物語です。

「春コイ!」は、完全にコメディー的なのりで書いています。主人公、「里桜」はクラスの王子様である「真琴」が好き、でも、「真琴」は「里桜」の腐れ縁の「夏希」のことが好きという出だしのお話です。(BLではありません。)ただ、小説である以上、裏の事情はしっかりと書いているつもりです。

勿論、今後は今まで書いてきた作品も続編とか、あるいは二次創作とかも展開していきたいと思いますので宜しくお願い致します。

HPもなんとか、リニュアルしたいと考えているのですが…。
2011.05.02 15:54 | Comment(0) | Trackback(0) | 未分類 | Edit

おにあい。

お似合い?
aozora.jpg


「ごめんね、ひなちゃん遅れちゃって!」
私は少し息を切らせながら、ひなちゃんのもとに向かう。
「大丈夫だよ。颯太も今きたばっかだし…。わたしも10分前くらいにきたばかりだから。」
そう大きな声を張り上げるひなちゃんに、
「青空が遅刻なんて、珍しいなぁ?」
少し心配そうに恵君が私に声をかける。
「ちょっと、昨日夜更かししちゃって…。寝坊しちゃった…。」
私が恵君に頭を下げると、
「そ、そんな…俺なんか、夜更かしも遅刻も結構あるし…。」
「でも、私と出掛けるときに遅刻したことないよね?」
「そ、それは…。」
言葉に詰まる恵君に、
「…緊張して寝れないとか、早起きしちゃったとかじゃないの?」
ひなちゃんが突っ込む。
「は、葉山…。」
あきらかに動揺している恵君に、
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「はは、藤沢君は結構ピュアだからね…。颯太とはえらい違いよう…。」
そうけらけら笑いながら、ひなちゃんは答える。
「俺は純粋じゃないってか?」
そういう大井君に、
「颯太は策士だよね…。純粋じゃない…なにか邪気のようなものを感じ…。」
そうひなちゃんが言いかけたとたん、颯太君はひなちゃの首元を冗談半分で首締める。
「うぐぅ…女の子になにするのよ!」
「ひなが悪いんだろ?俺に邪気を感じるとかいうから…。」
そういう大井君、。少しふてくされている?
「事実じゃん。颯太はいつも何か考えて行動するよね?」
「お前は考えなさすぎなんだよ、アホ!」
「アホっていったほうかがあほ何です!」

2人がじゃれあう姿をみて少し羨ましく思う。
私は、自分の気持ちを素直に表現するのが苦手だ…。
長身で、男っぽい身体つきの私は、何か自分の中にある『女の子』の部分を出すのが、すごく照れてしまう。
そうはいっても、一応趣味は『裁縫や料理』なんだけどね。
「おーい、青空…顔色よくないな…。」
恵君に声をかけられる。
「そ、そんなこと…ないよ。」
そういう私に、
「青空は少し考え過ぎのところがあるからなぁ。葉山を見てなんか考えてたんじゃ…。」
心配そうに尋ねる恵君に、
「大丈夫だよ。」
「そうか…じゃあ、とりあえずあのアホ2人を連れ戻してくるわ。」
そういって、恵君はひなちゃんたちの下に向かう。

★★★

「こういう店…あるよな。」
そういって、恵君が指をさしたのは、レストランの看板、
『カップルは半額で食べられます!』
その文字が大きくかいてある。
「うわぁ。ラッキー!私たちじゃあ、ここの料理を半額でたべれるだね?」
無邪気に聞くひなちゃんに、私と大井君は少し無言になる…。
「まぁ、そうだな。よし!ここで昼飯たべようか?」
そういうと恵君は私たちを連れて、お店に入る。

★★★
「いらっしゃいませ。」
ウェイトレスの人が私たちの前にやってくる。
「今日、これ、やってるんですよね?」
そういってひなちゃんは、メニューボードを指す。
「ああ、やってますよ。さあ、こちらに来て下さい。」
そういってウェイトレスさんは、ひなちゃんとなんと!恵君を連れていってしまう。
「ちょっと待った(て)!」
私と大井君があわてて声をかける。
「なんでしょうか?」
ポカンとしているウェイトレスさんに、
「そこの2人はカップルじゃありません!」
そういう大井君にウェイトレスさんは、
「えっ?かわいらしい、カップルだなぁと思ったんですけど…。あなたたち2人もカップルですよね?」
そう尋ねるウェイトレスさんに、
「違います!」
と大きな声を上げる私と大井君。
「す、すみません。てっきり、雰囲気がそんな感じがして…こちらの2人はかわいらしくて、あなた方は落ち着いているなぁ…と思いまして。」
そう謝るウエイトレスさんに、
「…違うんですよ!」
そう私たちはいう。

★★★
「むぅー。また『かわいい』とか言われた…。」
恵君はすねていた。
「そうか、私と恵君…身長あんまり変わらないしね…。」
そういうひなちゃんに、
「何か不愉快!なんで恵とひながカップルなんだよ!」
そういう大井君に、
「まぁ…。私だってあれ?とはおもったけどさ…。」
「・・・まさか、ひなは恵とカップルでもいいと思ってたのか?」
怖そうな顔をして聞く大井君に、
「そうじゃないよー。だけど、半額でたべれるんだからそこまでこだわらなくても…って思っただけだよ。」
そう少し焦った表情でひなちゃんが大井君をなだめる。
「まぁ…仕方ないか…。雰囲気の問題なのかなぁ。」
大井君がそういうと、
「それは、大井が落ち着いていて、俺がガキみたいだってことか?」
そういう恵君に、
「『ガキ』とかじゃない。素直ってことだよ。…これは推測だけど、綾瀬はさ、多分自分の気持ちを表現するの、苦手なんじゃないの?」
そう尋ねられ、
「うん。どうも、苦手で…。素直なひなちゃんが羨ましいなぁ…ってずっと思ってたよ。」
「えっ、そんな、青空はさ、料理とか裁縫とかすごいじゃん、笑ったときかわいいし、私なんかよりずっと女の子だよ。」
そういうひなちゃんに、
「でも…やっぱり、今まで『固定イメージ』でしかいわない人たちが殆どだったから…私は素直じゃない…ってどっか決めつけていたのかもね。」
「…青空のかわいさは俺が一番しってるぞ!」
そういう恵君に、
「ありがとう。恵君。でも、何で人間って見た目できめつけるんだろうね?」
そうわたしがいうと、
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「それは同感。なんでだろ。それはね、さっきのウェイトレスさんなんかは初対面だから仕方ないとは思うよ…でも、なんか勝ってに変なイメージをつけてその人をそういう目で見る…っていうのは人間のたちなのかなぁ。」
そう大井君がいう。
「でも、いいじゃん。真実は自分と大切な人だけがわかっていれば十分なんだから…。」
そう恵君がいうと、
「うん。そうだね。」
と私、ひなちゃん、大井君がうなづいた。

★★★
「これ…青空に似合いそうだな…。」
そういって、恵君が指しているのは花を彩ったかわいらしいヘアピン。
「えっ?これは…色がピンクだし…私には似合わないよ…。」
私がそういうと、
「そんなことない…。俺の中の青空はこれが絶対にあうって!」
「・・・ひなちゃんよりも?」
「?なんでそこで葉山がでてくるんだ。」
不思議そうに私をみている恵君に、
「…ううん。恵君がいうなら、これにする!」
「俺が買ってあげるよ。」
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そういうと、さっとそのヘアピンをとり、レジに恵君は向かった。

★★★
「そのヘアピン、似合うね。」
そうひなちゃんにいわれ、
「似合う?」
私がきくと、
「うん。とっても似合うよ。」
「ありがとう…これ恵君に買ってもらったんだ。」
「ええー。いいなぁ。颯太!これ買ってよ!」
そういうひなちゃんに、
「この前、アクセサリーかってやっただろ!」
「ちぇ〜。」
そういうひなちゃんを私はやっぱり羨ましく感じる。

でも、そんな気持ちが伝わっちゃったのかなぁ?
「あ、青空はもっと甘えていいんだからな!俺の前で緊張とかするのなし!」
そういうと、恵君は私の手を握る。
手を握られただけでもすごく幸せな気分になれる。
そう、
他人のだれがどうみようと、あなたさえちゃんと知っていてくれればいい。
私にとって恵君はかけがえのない人なんだから!

(あとがき)
青空視点のお話をかくのは何カ月ぶりかなぁ。
今回は、『素直』をテーマに書いてみました。
私も、青空や颯太と同じく、自分の感情を上手くだすのが苦手です。
だからこそ、このテーマはしっかり書きたいなぁ…と考えていたのですがいかがだったでしょうか。

さて、この記事のアップでブログ『マイペース』も200Pを超えました。これからも少しずつですがアップしていきたいと思いますので宜しくお願い致します。
2011.01.03 10:12 | Comment(0) | Trackback(0) | 小説 | Edit

はつもうで。

はつもうで

「あけましておめでとう、颯太。」
「ああ、ひな。」
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今日は1月2日。昨日は颯太の家も私の家も家族で初もうでにいった。
家族で初もうでも悪くない。
帰りにはおいしいもの食べたし、親戚の家によってお年玉ももらったし。
でも、
今年の初詣は颯太と一緒に行きたかったな…。

「颯太はさ、どこにお参りにいってきたの?」
「鎌倉にいってきた。人が多くて、大変だったな。」
そういう颯太に、
「うちは神宮にいってきたけど…。やっぱり人がすごかったよ。…初もうでってあまりいいことないね。」
そうため息をつきながらいう私に、
「まぁな。当たり前だけど、どこ行っても人だらけだし…。でも、俺がいったところ、日の出がきれいだったよ。」
そういうと颯太は携帯でとった写真を見せてくれる。
「うぁ。本当にきれいだね。こんなきれいな日の出、神宮じゃみれなかったよ…。」
そういうと私、一つ気付いちゃった。

今の写真、待ち受けだったよね?
確か、前の待ち受けは私と颯太のツーショットだったはず…。(私の携帯と同じ)

「ねぇ、颯太。なんで待ち受け変えちゃったの?」
ふてくされていう私に、
「…馬鹿、親戚と一緒だったんだぞ。もし、あんなの見られて見ろ!からかわれるにきまってるじゃん。」
「ふぅん。ちなみに、その携帯の待ち受け変えたの、いつ?」
「12月31日だよ。親戚の人が6時にうちにきたから、それから…。」
「むぅ〜。何よ。それ。じゃあ、颯太の待ち受けは、私との写真じゃなくて、年を越したわけだ?」

なによ、なによ!
私は、ちゃんと、携帯…。あのとき…誕生日のときのままなのに…。
颯太と初めてデートして、そこでとった写真なのに…。

「ふてくされるなよ、ひなー。」
そういう颯太に、
「ふてくされてなんていません!ただ、颯太は冷たい人なんだなぁと実感しただけです!」
そうとげとげしくいうと、
「ひなが丁寧語つかうときは、不機嫌な時だもんな。悪かったよ…。昨日買ってきたから、これで勘弁してくれよ。」
そういって颯太は小さな袋を私に差し出す。
私はそれをあけると、
「これって、お守り?」
「ああ。すげぇ、混んでたから、よく見なかったけど…たしか、縁結びのお守りだったはずだぞ。」

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そう颯太に言われ、再度お守りを確認する。
私、それを見て思わず顔を真っ赤にしちゃった…。

「どうしたんだよ。いきなり顔赤くして。なんか問題でもあったか?」
颯太の質問に、
「颯太、これ…安産のお守りだよ…。」
ぽそっと小さな声でいう私。

「えっ、な、ま、まさか…ちょっとみせ…ってええっ?」
颯太はびっくりして声を上げる。
「な、なんだよ。本当に安産のお守りだ…。ご、ごめんな…ひな。これには他意はなくてだな…。」
必至に弁解する颯太に、
「颯太のすけべ!」
あたしは悪戯っぽくいう。
「…。ごめん。でも、それもまたいいかもな。」
そういう颯太に、
「な、何がいいのよ!」
少し声を荒げる私。
「完全な間違いじゃないし…。将来的には俺の子ども…を産んでもらうんだし、今からお祈りしておくのも…。」
そう開き直る颯太の手をぎゅっと私はつねった。
「いてっ!」
「ば、馬鹿・・・。ま、まださきのことじゃない!な、なに考えてんのよ!」
「別に、俺は今すぐそういうことをしたいとかそういうことじゃないぞ?」
「あ、あたりまえでしょ。」
声がひっくりかえってしまう私。


もう、
こいつのどこがクールなのよ。
クラスの子たち、誤解しすぎ!
男なんてこんなものなのかなぁ。

「まあ、いろいろ悪かったよ。今日はしきりなおしで、熱川神社に行こうぜ。」
そういうと颯太は私に手を差し出す。
私は、その手を握って、
「そ、そうよね。新年そうそうケンカなんてよくないし…。」
そういうと私たちは電車にのって神社へと向かった。

★★★

「?これはお守り?」
ひなの机の上にあるお守りを見て陸はぎょっとした。
「こ、これって安産の…。そ、そうたくん…な、なにやってるんだ?いや、ひなもひなだぞ、なにしてんだあいつ!」
そうそわそわ陸がしているとひなが戻ってきた。
「陸ちゃん、ただいま。どしたの、そんなとこうろうろしちゃって…。」
「…どうしたって…ひな、これどうしたんだ?」
そういって陸ちゃんが指をさしたのは、颯太が間違ってかってきた「安産」のお守り。
「あっ、…いや…それは颯太が…。」
そういいかけた瞬間、
「颯太君がどうしたって?ま、まさかひなは颯太君と…そして、子どもを…。」
普段冷静な陸ちゃんがとんでもないことになってる。
「お、落ち着いて陸ちゃん。ただ、颯太が間違って買ってきただけだよ。ほんとにそれだけだから!」
そういうも陸ちゃんの動揺はおさまる気配がなかった。
★★★
そして、今、
家族会議で話に上がっているのは、颯太の買ってきたお守りではない。
浅葱が買ってきたお守りのことだ。

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「…ぼ、僕…ほんとうにわかんなくて、なんかかわいいなぁと思って買っちゃただけだから。」
そういう浅葱にパパは、
「あ、浅葱…俺はお前を信じて茜と付き合っていいっていったんだぞ、まだ、そんなこと許したわけじゃ…。」
そういうパパ、ひどく動揺している。
対してママは、
「時代は繰り返すものなのね。」
の一言行っただけで落ち着いた様子。
「ひな、何だそのにやけた顔は…。」
そういうパパに、
「覚えてないの?颯太、同じことしたじゃない。あたしに間違って安産のお守り買ってきたじゃん。」
そういうひなの声に、
「えっ?」
周りがどよめく、
「お父さん…。」
「颯太パパ…。」
未来と陸斗の冷たい視線が颯太を突き刺す。
「ばっ、ひ、ひな…。あれとこれじゃ違うだろ!」
そういうパパに、
「違くないよね、颯太君。僕、見ちゃったし…。」
そういうのは陸パパ。
「り、陸さん…だからあれはただの間違えで、だ、だいたい俺、あのときひなとはまだなにもしてなかったし…。」
そういうパパに、
akane

「…。パパも浅葱も結構策士だね。…って策士っていう言葉最近漫画で覚えたんだけど…こんなところでつかうはめになるなんてね…。」
呆れた口調でいうあたし。
「「ち、違う!」」
パパと浅葱。2人そろって声をあげる。
「でも、浅葱は颯太と違って、優しいから大丈夫よね。」
そういうのはママ。
「なんだよ、ひな。俺はやさしくないってか。」
そういうパパに、
「そうじゃないげと…浅葱くんはしっかり考えている子だから…大丈夫よ。」
そういうママに私と浅葱目を合わせて顔を赤くしてしまう。


ごめんなさい。ママ。
あたしたち、キス…この前しちゃいました…。

心の中でママにあたしはあやまった。

★★★
「とんだ災難だったね。」
私と浅葱、浅葱の部屋に戻って紅茶をすする。
「で?本当のところどうなの浅葱?」
そういうあたしに、
「だから間違って買ってきた…だけじゃない。」
「…白状したな?浅葱。」
「ぼ、僕は茜とこれからも仲良くしたいし、将来結婚したいと思ってる。…だいたいお守りなんて、そんな種類ないじゃん。縁結びはもう、大丈夫だし…交通安全じゃぜんぜん違うでしょ?」
そういう浅葱、真っ赤でかわいい。
「…あたしも少し嬉しかったよ。あのお守りを買ったっていうことはそうだよね、あたしを大切にしてくれるからだよね。」
そういうと、
「うん…。」
そういって浅葱はそっとあたしの顔にキスしようとする。
そのとき、
rikuto.jpg

「…あれでめげてないの?兄ちゃん。」
呆れた感じでたっているのは陸斗だった。

(あとがき)
はい。とってもおバカなお話を書いてしまいました。
でも楽しくかけましたよ…。颯太も浅葱も陸もおバカで(笑)
明日からはしばらく冬期講習の準備やらなんやらでブログをアップできなくなりますが、これからも「小さな恋」「近くて遠い」で小説を書いていけたらと思います。
ではこんなところで失礼します!

(キャラクターデザイン:梅谷岬様)
2011.01.02 14:51 | Comment(0) | Trackback(0) | 小説 | Edit

君を感じる瞬間 (小さな恋の物語番外編)

君を感じる瞬間

「おはよう。」
ポンと、肩を叩かれ僕は後ろを振り返る。
後ろにはふんわりと笑顔な凛がいた。
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「あ、凛。おはよう。」
「うん。しかし、寒くなってきたね。」
そういうと凛は身体をブルブルとふるわせ、自分の身体をギュッと抱きしめるような格好になる。
「手…つなごうか?」
僕は顔を真っ赤にして凛にいうと、
「うん。陸の手…あったかいもんね。」
そういって、僕の手に自分の手を絡ませてくる。
「僕は、カイロかな?」
冗談半分で聞くと、
「うん!カイロだよ!」
元気いっぱいに肯定する凛にぼくは冷や汗をかく。
「り、りん…そこは否定してくれるところでしょ?」
僕がそいうと、
「だってそうでしょ?陸の手は私の心もあっためてくれるもん。」
そういう凛がすごくかわいくて、ますます顔を赤らめる僕。
「…僕も、凛と一緒にいると心があったかくなるよ。」
「そうか…。私もちゃんと陸のカイロになってるんだね。」
「…だから、カイロっていうのやめよ!なんか、あんまりありがたみをかんじないよ。」
そういう僕に、
「陸は詩人だなぁ。いいじゃん。カイロあったかいでしょ?」
「まぁ、そうだけどさ。」
いまいち納得いかない僕に、
「そういえば、前期試験がそろそろ始まるよね?」
と凛が声をかける。
…前期試験というのは、高校入試の推薦試験のことだ。
「うん。凛は余裕だよね。僕よりも成績いいし…。」
そういうと、
「陸だって大丈夫でしょ。この前の志望校判定テスト、Aだったもんね?」
と尋ねられる。
「でも、僕。やっぱり面接試験が自信なくてさ、作文は一生懸命書いて練習しているし、万が一前期でおちても、後期試験で頑張れるように、5教科の勉強もしてるけどさ。」
「大丈夫だよ。陸。陸はちゃんと夢があって、その夢をかなえるために看護高校うけるんだから。」
そういうと、凛は僕の頭を撫でる。
riku.jpg


普通なら、嫌な感じがするかもしれないけど。僕は、こうして凛に頭を撫でてもらうのが好き。とっても落ち着く。
僕は、凛と逢って、恋人同志になる前まで、不安でいっぱいだった。
自信がなかった。
妹のひなは、明るくて、運動もできて、友達も多い。
対して僕の評価はいつも「真面目」。
勿論、真面目もわるくないよ。
でも、なんか嫌だった。
そんな自分が少しずつ変わったのも、凛のおかげだと思う。

「僕は凛からたくさんのもの、もらっているけど…僕はなにか与えられているのかなぁ。」
不安になって聞くと、
「勿論だよ。私は陸のやさしいところが大好き。私って、結構自が強くてさ、陸とあうまではちょっと、自己嫌悪みたいな状態になっていたんだよね。でも、陸は私の外目だけじゃなくて中を見てくれる。成績がいいとか、スタイルがいいとか…はっきりいってどうでもいいのに…。」
「凛はやさしいよ。それに温かい。太陽って表現がいいのかな?」
「…太陽か…。別に悪くはないけど、私にとって陸は…そうだな「お星様」かな?」
「…それって、僕がやっぱりくらいから?」
気になってそう尋ねると、
「違うよ、お日様ってさ、自分から輝いているけど、自分勝手なところがあるんだと私は思うんだ。それに対して、お星様は、優しく見守っているというか…そういう感じがして…。陸はいつもさりげなく、私を包んでくれる。だから、陸はお星様なんだよ。」

そういう凛の顔、赤い。
僕もつられて赤くなる。

「ところで、り、凛はさ、前期試験の面接は大丈夫なの?」
そう僕がきくと、
「…自信はないかも。でも、私だって陸に負けない、理由があるもん。なんとなく行くんじゃないから。」
そういう凛に、
「うん。凛なら大丈夫だよ。僕も頑張るし、ここに一番の応援団がいるから。」
そういって、僕は自分の胸を指す。
「いつになく、かっこいいね。陸。うん。私、頑張るよ。」
「いつにくなく…て…。凛はさ、僕のことかっこいいと思うこと、ないの。」
そういう僕に、
「そんなことはないけど…。陸は『かっこいい』より『温かい』がぴったりだよ。」
そういう凛の言葉が少し納得できなくて、
「よし、僕も凛に『かっこいい』って思われるよう、頑張るぞ!」
そう張り切ると、
「あんまりはりきりすぎないでね…陸はテニス部に何気に人気あったし…あんまりはりきるとライバルが増えそうだから…。」
そう弱腰な凛の言葉に、
「僕は、凛に『かっこいい』と認めてもらいたいだけだよ。他はいらない。」
そういう僕の目を見て、凛は、
「…今、かっこよかったよ、陸。」
小さな声でささやくと、凛は駆け足で教室へあがる。

今日の僕はいつも通り幸せ。
朝の会話が一日を幸せにしてくれる。
君を近くで感じられる。
僕は、少し勇気をもてる。
僕も、君にすこしずつ何かを与えたいなぁ。

(あとがき)
新年初めての小説です。いかかだったでしょうか。
陸と凛のペアですが、少し本編とずれています。
実は、陸(ひな)は東京から横浜に戻ってきます。
その後のお話をここで載せました。
また少しずつアップしていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

イラスト:梅谷岬様
2011.01.01 15:10 | Comment(0) | Trackback(0) | 小説 | Edit
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